統計解析言語「R」のインストール (2018/02) by eibow
はじめに
当方のOSは、Linux Mint 18.3 Xfce 64bit版ですが、これに統計解析言語「R」(以下、R言語)を
インストールする方法について述べます。
他のOSは使ってませんので、どれでもこの方法でうまくいくかどうかは不明です。自分用のメモです。
なおRStudioはインストールしてません。
1.R言語本体のインストール
何も考えずにapt-get install r-baseとすると、古いバージョンがインストールされるそうです。
なので以下の下準備が必要です。
1.1.apt-getの前の下準備
まずターミナルエミュレータを起動して、Linux Mintのバージョンを確認します。
$ cat /etc/lsb-release DISTRIB_ID=LinuxMint DISTRIB_RELEASE=18.3 DISTRIB_CODENAME=sylvia DISTRIB_DESCRIPTION="Linux Mint 18.3 Sylvia" |
ここで出てくる、「DISTRIB_CODENAME=sylvia」を確認します。
Linux Mint 18.3 (syivia)は、Ubuntu 16.04.3 LTS (xenial)ベースです。
したがって「Ubuntu 16.04.3 LTS (xenial)」と読み替えて設定します。
次にダウンロード元のミラーサイトを登録するので確認します。
https://cran.r-project.org/mirrors.html
![]() |
3つありますが、一番上のURLにします。これをsources.listに登録します。
$ sudo nano /etc/apt/sources.list |
一番下に以下の行を追加します。
deb https://cran.ism.ac.jp/bin/linux/ubuntu xenial/ |
実際の「nano」の画面です。
![]() |
1.2.公開鍵登録
次に公開鍵登録のため、次のコマンドを入力します。
$ gpg --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-key E084DAB9 $ gpg -a --export E084DAB9 | sudo apt-key add - |
1.3.インストール
これで本体をインストールする準備ができましたので、次のコマンド入力します。
$ sudo apt-get update $ sudo apt-get install r-base |
インストールが無事終わりましたら、最新版かどうかバージョンを確認します。
$ R --version R version 3.4.3 (2017-11-30) -- "Kite-Eating Tree" Copyright (C) 2017 The R Foundation for Statistical Computing Platform: x86_64-pc-linux-gnu (64-bit) R is free software and comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY. You are welcome to redistribute it under the terms of the GNU General Public License versions 2 or 3. For more information about these matters see http://www.gnu.org/licenses/. |
どうやら最新版のようです。
2.ライブラリのインストール
引き続き画像関係のライブラリを登録します。
2.1.library(png)
先に、libpng-devをインストールする必要があります。
$ sudo apt-get install libpng-dev パッケージリストを読み込んでいます... 完了 依存関係ツリーを作成しています 状態情報を読み取っています... 完了 注意、'libpng-dev' の代わりに 'libpng12-dev' を選択します 以下省略 |
次に管理者でRを起動します。そしてpngライブラリをインストールします。
$ sudo R > install.packages("png") パッケージを ‘/usr/local/lib/R/site-library’ 中にインストールします (‘lib’ が指定されていないため) URL 'https://ftp.yz.yamagata-u.ac.jp/pub/cran/src/contrib/png_0.1-7.tar.gz' を試しています Content type 'application/x-gzip' length 24990 bytes (24 KB) ================================================== downloaded 24 KB * installing *source* package ‘png’ ... 途中省略 * DONE (png) ダウンロードされたパッケージは、以下にあります ‘/tmp/RtmpfFAlGu/downloaded_packages’ |
2.2.library(jpeg)
先に、libjpeg-devをインストールする必要があります。
$ sudo apt-get install libjpeg-dev パッケージリストを読み込んでいます... 完了 依存関係ツリーを作成しています 状態情報を読み取っています... 完了 libjpeg-turbo8-dev libjpeg8-dev 以下のパッケージが新たにインストールされます: libjpeg-dev libjpeg-turbo8-dev libjpeg8-dev 以下省略 |
次に管理者でRを起動します。そしてjpegライブラリをインストールします。
$ sudo R > install.packages("jpeg") パッケージを ‘/usr/local/lib/R/site-library’ 中にインストールします (‘lib’ が指定されていないため) URL 'https://ftp.yz.yamagata-u.ac.jp/pub/cran/src/contrib/jpeg_0.1-8.tar.gz' を試しています Content type 'application/x-gzip' length 18046 bytes (17 KB) ================================================== downloaded 17 KB 以下省略 |
2.3.library(tiff)
先に、libtiff-devをインストール必要があります。
$ sudo apt-get install libtiff-dev パッケージリストを読み込んでいます... 完了 依存関係ツリーを作成しています 状態情報を読み取っています... 完了 注意、'libtiff-dev' の代わりに 'libtiff5-dev' を選択します 以下省略 |
次に管理者でRを起動します。そしてtiffライブラリをインストールします。
$ sudo R > install.packages("tiff") パッケージを ‘/usr/local/lib/R/site-library’ 中にインストールします (‘lib’ が指定されていないため) URL 'https://ftp.yz.yamagata-u.ac.jp/pub/cran/src/contrib/tiff_0.1-5.tar.gz' を試しています Content type 'application/x-gzip' length 28925 bytes (28 KB) ================================================== downloaded 28 KB 以下省略 |
2.4.library(exifr)
ついでに、Exif(撮影条件に関する情報)が読み出せるライブラリも入れておきます。
管理者でRを起動します。そしてexifrライブラリをインストールします。
$ sudo R > install.packages("exifr") 以下省略 |
2.5.ライブラリ一覧
ライブラリがちゃんとインストールされたかどうか以下のコマンドで一覧表示してみます。
$ R > library() |
最後に
記事にすると、簡単にインストールしているように見えますが、結構試行錯誤しています。
特に画像関係のライブラリがインストールできずに悩みました。誰かの参考になれば幸いです。
以上